2020年09月
不倫相手との妊娠
想定外の結果
私達は3駅離れた産婦人科へと足を運び、
少しうねる階段を上り重い扉を開くと、とても清潔な印象を受ける、真新しい産婦人科だった。
ただ、狭い待合室に10人程の女性ばかりが座っていて、
圧迫感とあまりの人の多さで、
一瞬だけ怯んでしまう。
更に妊婦さんの割合が多く、生理不順だけで来た私があまりにも場違いな様な気がして、K氏が付き添っているからと言っても、とても心細い気持ちになった。
そこから受付を済ませ、問診票を渡される。
座れる所を探していると偶然入り口付近のパイプ椅子が2席空いており、そこに腰掛けた私。
しかし、K氏は座る素振りもなくずっと立っている。
「どうしたの?」と小声で聞くと、
他の妊婦さんや女性が来るかもしれないからと言って頑なに座ろうとはせず、
私の腰掛ける横でスマートに待っていた。
場をわきまえているK氏なりの気遣いに改めて、人の良さを感じた。
問診票を書き終えてから、時間はどんどん経過し、30分、40分、1時間。
続きは『287:想定外の結果』でご覧下さい
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