社長の方が付き合いが長いのに対し、K氏との時間を優先させた私。

一言で言えばK氏に夢中なのだが、居心地の良さや、楽しさ、信頼度が圧倒的で、差は歴然だった。

これは、モテる人とモテない人の差なのだと感覚的なもので感じていた。


そして遊ぶ頻度が激減した事で、次に社長が打って出た行動はピアノのレッスンだった。

当時の社長は、純粋に学びたい気持ちからだと思っていたが、そんな事はない。

会う口実だと分かるまで、そう時間は掛からず、夜中にレッスンをしてほしいと頼まれた所からだ。

普通はおかしい?と気付くだろうが、社長と飲みに行く時間帯が夜中からがお決まりだった私にとっては、予定が詰まり忙しいと思い込んでいた。

しかし1回目のレッスンで、社長は明らかに飲み帰りだった事から、流石にやる気はあるのかと思っていた部分がある。

その時のK氏には、夜中にレッスンがある事はもう伝えており、嫌そうな顔をしながら「仕事ならいいんじゃない?」と言われ夜中のレッスンをしていた。

少し悩んだ私だが、お金を稼ぎたいと思っていた事もあり、何度かレッスンをする事になる。

しかし、ここでもK氏とトラブルに発展する事になったのだ。


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